指の関節が腫れて痛い…「へバーデン結節」「ブシャール結節」かもしれません
「指の第一関節が腫れてきた」
「指が曲がってきた気がする」
「指先が痛くて、家事や仕事がつらい」
「朝、指がこわばる」
「関節がゴツゴツしてきた」
このような症状がある場合、
へバーデン結節 または ブシャール結節 の可能性があります。
これらは、指の関節に起こる変形性関節症の一種で、
進行すると関節の変形や痛みが強くなることがあります。
へバーデン結節・ブシャール結節とは?
● へバーデン結節
指の第一関節(DIP関節) に起こる変形性関節症です。
指先に近い関節が腫れたり、変形したりします。
● ブシャール結節
指の 第二関節(PIP関節) に起こる変形性関節症です。
指の真ん中の関節が腫れたり、曲がりにくくなったりします。
どちらも、関節の軟骨がすり減り、
炎症や骨の変形が起こることで症状が出ます。
へバーデン結節・ブシャール結節の症状
へバーデン結節・ブシャール結節には、次のような症状がみられます。
- 指の関節が腫れる
- 指の関節が痛む(特に動かした時)
- 赤み・熱感が出ることがある
- 指先が曲がってきたように見える
- 指の関節がゴツゴツする
- 朝のこわばりがある
- つまむ動作がつらい(ボタン、ペン、箸など)
- 指先にしびれのような違和感が出ることもある
等々、受診される時には、『動かなくて困っている』といった訴えが多く、
特に朝の家事動作に支障を抱える方が多くいらっしゃいます。
※これらは一般的にみられる症状であり、診断を目的としたものではありません。
へバーデン結節・ブシャール結節の原因
へバーデン結節・ブシャール結節の主な原因は、
加齢や指の使いすぎによる関節の変性です。
また、以下の要素も関係すると考えられています。
- 関節への繰り返し負担(家事・仕事・手作業)
- 女性ホルモンの変化(更年期以降に多い)
- 遺伝的要素(家族に多い場合)
特にへバーデン結節は、40代以降の女性に多いことが特徴です。
他の病気との違い(特に注意)
へバーデン結節・ブシャール結節等の指の関節の腫れ・痛みは、
以下の疾患でも起こることがあります。
- 関節リウマチ
- 乾癬性関節炎
- 痛風
- ばね指
- 母指CM関節症
- 骨折、靱帯損傷などの外傷
特に注意したいのは、
関節リウマチなどの炎症性疾患です。
自己判断で「へバーデン結節・ブシャール結節だろう」と決めつけず、
医療機関でしっかりと原因を確認することが重要です。
へバーデン結節・ブシャール結節の診断方法(検査)
へバーデン結節・ブシャール結節の診断は、症状と診察所見をもとに行います。
- 痛みの部位、腫れ、変形の確認
- 関節の動きの評価
- レントゲン検査(骨変形・関節のすり減り評価)
- 必要に応じて血液検査(リウマチ等の除外)
- 必要に応じてエコー検査
痛みの原因が「変形性」なのか「炎症性」なのかで、
治療方針が変わるため検査は非常に重要です。
へバーデン結節・ブシャール結節の治療方法
治療は、症状の強さや生活への影響に応じて行います。
● 保存療法(基本)
- 休息や安静(指の使い方の調整)
- テーピング・装具療法
- 内服治療(痛みを抑える)
- 外用薬(湿布など)
- 電気治療や物理療法
- リハビリテーション(指の動かし方・負担軽減)
● 注射治療
炎症が強い場合、関節内注射が奏功する場合があります。
● 手術療法
変形が強く、痛みや機能障害が大きい場合は手術が検討されることがあります。
へバーデン結節・ブシャール結節のFAQ
指の変形は元に戻りますか?
→ 一度進んだ変形が完全に元に戻ることは難しいですが、
痛みを抑えて進行を緩やかにすることは可能です。
指を動かさない方が良いですか?
→ 痛みが強い時は負担を減らすことが大切ですが、
全く動かさないとこわばりが強くなることもあるため、状態に応じた対応が必要です。
リウマチとどう違いますか?
→ リウマチは複数の関節が腫れたり、左右対称に痛んだり、
血液検査で異常が出ることがあります。
見た目だけでは区別が難しいため、医療機関での検査が重要です。
へバーデン結節・ブシャール結節でお困りの方へ
へバーデン結節・ブシャール結節は、
「年齢のせいだから仕方ない」と我慢されやすい疾患です。
しかし実際には、
- 痛みを減らす
- 指の使い方を整える
- 悪化を防ぐ
- 日常生活を楽にする
等々の介入方法が複数あります。
指の関節の腫れや痛みが続いている場合、
リウマチなど別の病気が隠れている可能性もあります。
埼玉整形外科スポーツクリニックでは、
整形外科的な評価に加えて、必要に応じて検査を行い、
状態に合わせた治療・リハビリテーションを提案しています。
「指の関節が腫れてきた」
「最近、指の形が変わってきた」
「痛みが続いて日常生活がつらい」
このようなお悩みがある方は、
できるだけ早めに医療機関で原因を確認する事をおすすめします。
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