大腿骨頚部骨折

股関節の痛み、転倒して股関節が痛い、立てない、歩けない|大腿骨頚部骨折の症状・原因・検査・治療|埼玉整形外科スポーツクリニック

転んだあと股関節が痛い…「大腿骨頚部骨折」の可能性があります

「転んだあとから股関節が痛い」
「立ち上がれない、歩けない」
「足の付け根がズキズキする」
「足を動かすと激痛が走る」
「高齢の家族が転倒してから様子がおかしい」

このような状況では、
『大腿骨頚部骨折(だいたいこつけいぶこっせつ)』の可能性があります。

大腿骨頚部骨折は、
高齢者の転倒をきっかけに起こりやすい骨折で、
放置すると寝たきりにつながるリスクもある重要な外傷です。

「打撲だと思って様子を見ていたら骨折だった」
というケースも少なくありません。

転倒後に痛みが強い場合や、歩けない場合は、
できるだけ早く医療機関(整形外科)を受診することが重要です。

大腿骨頚部骨折とは?

大腿骨頚部骨折とは、
太ももの骨(大腿骨)のうち、股関節に近い部分である
「頚部(けいぶ)」が折れてしまう骨折です。

この部位は血流が少なく、骨折のタイプによっては

  • 骨がくっつきにくい
  • 骨頭壊死(骨折が治らない事)を起こす可能性がある
  • 手術が必要になることが多い

という特徴があります。

特に高齢者では、骨粗しょう症が背景にあることが多く、
軽い転倒でも骨折することがあります。

大腿骨頚部骨折の症状

大腿骨頚部骨折では、次のような症状がみられます。

  • 転倒後から股関節(足の付け根)が強く痛い
  • 立てない、歩けない
  • 足を動かすと激痛が走る
  • 寝返りができないほど痛い
  • 足の長さが左右で違って見えることがある
  • 足が外側に開いてしまう(外旋位)
  • 痛みが強く、体重をかけられない

ただし骨折のタイプによっては、
「歩ける」「痛みが軽い」ケースもあります。
そのため、歩けるから骨折ではないと自己判断するのは危険です。

※これらは一般的にみられる症状であり、診断を目的としたものではありません。

大腿骨頚部骨折の原因

大腿骨頚部骨折の原因の多くは、転倒です。

  • 家の中でつまずいた
  • 段差で転んだ
  • 夜間トイレで転倒した
  • 雨の日に滑った
  • 外で転倒した

特に高齢者では、
骨粗しょう症によって骨が弱くなっていると、
軽い転倒でも骨折につながります。

また、以下の要素がある方は注意が必要です。

  • 骨粗しょう症の指摘がある
  • 過去に骨折歴がある
  • 筋力低下やふらつきがある
  • 視力低下、認知機能低下がある
  • 睡眠薬や降圧薬などを服用している

大腿骨頚部骨折と間違えやすい疾患

転倒後の股関節の痛みは、
以下の外傷でも起こることがあります。

  • 大腿骨転子部骨折
  • 骨盤骨折(恥骨・仙骨など)
  • 股関節周囲の筋挫傷(打撲)
  • 大腿骨骨頭骨折
  • 腰椎圧迫骨折

見た目だけで判断することは難しく、
画像検査での評価が必須です。

大腿骨頚部骨折の診断方法

大腿骨頚部骨折は、
症状と身体の所見に加えて、画像検査で診断します。

  • 痛みの部位の確認
  • 股関節の動きの評価(※無理に動かさないことが重要)
  • 歩行可能かどうかの確認
  • レントゲン検査(基本)
  • 必要に応じてCT検査
  • 必要に応じてMRI検査

大腿骨頚部骨折は、
レントゲンで分かることが多い一方で、
骨折線が分かりにくい「不全骨折」の場合もあります。

「転倒して痛いのにレントゲンで異常なし」
と言われた場合でも、
痛みが続くなら追加検査が必要になることがあります。

大腿骨頚部骨折の治療方法

大腿骨頚部骨折の治療は、
骨折のタイプやズレの程度、年齢、全身状態に応じて決まります。

● 手術療法(多くの場合)

大腿骨頚部骨折は、手術が必要になることが多い骨折です。

代表的な手術は以下です。

  • 骨接合術(ネジやプレートで固定)
  • 人工骨頭置換術
  • 人工股関節置換術(必要な場合)

手術の目的は、

  • 早期に痛みを減らす
  • 早期離床(寝たきり予防)
  • 歩行能力の回復
  • 合併症(肺炎・血栓など)の予防

です。

● 保存療法(限られたケース)

ズレがほとんどない場合や、
全身状態によって手術が難しい場合には、
保存療法が選択されることもあります。

大腿骨頚部骨折のリハビリテーション

大腿骨頚部骨折は、
治療後のリハビリが非常に重要です。

リハビリを適切に行うことで、

  • 歩行能力の回復
  • 筋力低下の予防
  • 再転倒の予防
  • 生活復帰のスピード向上

につながります。

特に高齢者の場合は、「骨が治ること」以上に
歩ける状態に戻すことが最大の目標になります。

大腿骨頚部骨折のFAQ

Ÿ™‹ 転倒後に歩けるなら骨折していませんか?

→ 歩ける場合でも骨折しているケースがあります。
痛みがある場合は必ず整形外科で評価が必要です。

Ÿ™‹ 放置するとどうなりますか?

→ 痛みで動けなくなり、寝たきりや肺炎、血栓などの合併症につながることがあります。

Ÿ™‹ どれくらいで歩けるようになりますか?

→ 骨折のタイプや治療方法、年齢によって異なります。
早期に治療とリハビリを開始するほど回復しやすい傾向があります。

大腿骨頚部骨折でお困りの方へ

大腿骨頚部骨折は、
「ただの転倒だから大丈夫」
「打撲だと思う」
と様子を見てしまうと、回復が遅れたり、
生活機能が大きく低下するリスクがある骨折です。

特に、

  • 転倒後から股関節が強く痛い
  • 立てない、歩けない
  • 寝返りができないほど痛い
  • 高齢の家族が転倒してから動けない

このような場合は、
できるだけ早く医療機関を受診することを強くおすすめします。

大腿骨頚部骨折は、
早期に診断し、早期に治療を開始することで
寝たきりのリスクを下げられる可能性があります。

埼玉整形外科スポーツクリニックでは、
必要な検査を行い、骨折が疑われる場合は
速やかに適切な医療機関への連携を含めて対応いたします。

「転んだあとから痛みが強い」
その時点が、迷わず受診すべきタイミングです。

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