足の親指が突然腫れて激痛…それは「痛風」かもしれません
「夜中に突然、足の親指がズキズキ痛み出した」
「赤く腫れて、触れるだけでも激痛」
「歩けないほど痛い」
「数日で少し落ち着くが、また繰り返す」
このような症状がある場合、
『痛風(つうふう)』の可能性があります。
痛風は、ある日突然強い痛みが出ることが多く、
「捻挫したのかな?」
「どこかでぶつけたかな?」
と勘違いされることも少なくありません。
ただし痛風は、放置すると再発を繰り返し、
関節の変形や腎臓への負担につながることもあるため、
早めの診断と治療が非常に重要です。
痛風とは?
痛風とは、血液中の尿酸という成分が高い状態(高尿酸血症)が続き、
その尿酸が固まる事(結晶)になって関節へたまることで、
激しい炎症(痛風発作)を起こす疾患です。
特に多いのが、
足の親指の付け根(第1MTP)の関節です。
痛風の症状
痛風では、次のような症状がみられます。
- 足の親指の付け根が突然痛くなる
- 赤く腫れて熱を持つ
- 触れるだけでも激痛
- 歩けないほど痛い
- 夜間〜明け方に起こりやすい
- 数日〜1週間ほどで落ち着くことがある
- 何度も繰り返すことがある
主に生活習慣が背景にある疾患であるので、
問診していくと、痛みの原因が痛風にあると判断できる事も多いです。
※これらは一般的にみられる症状であり、診断を目的としたものではありません。
痛風の原因
痛風の根本となる原因は、尿酸が体の中にたまりすぎることです。
尿酸が増える理由は、主に以下の3つです。
● 食事・アルコール(プリン体)
- ビール
- レバー
- 魚卵
- 干物
- 肉の内臓
などは尿酸を増やしやすいとされています。
● 体質(尿酸を排泄しにくい)
尿酸は腎臓から排泄されます。
体質的に尿酸が排泄されにくい方は、
食事に気をつけていても尿酸値が上がりやすいことがあります。
● 肥満、生活習慣、脱水
- 体重増加
- 運動不足
- 水分不足
- ストレス
なども尿酸値を上げる要因になります。
痛風と間違えやすい疾患
足の指や足首が腫れて痛い場合、痛風以外の病気もあります。
- 偽痛風(ピロリン酸カルシウム沈着症:CPPD沈着症)
- 関節リウマチ
- 蜂窩織炎(皮膚の感染)
- 化膿性関節炎(細菌感染)
- 捻挫/骨折
- 靱帯損傷
- 関節炎(変形性関節症)
特に、感染症(化膿性関節炎)との鑑別は重要です。
「痛風だと思っていたら危険な感染だった」というケースも度々出会う事もあります。
痛風の診断方法
痛風の診断は、食生活と症状だけで決めつけず、
様々な検査を組み合わせて総合的に判断します。
● 問診・診察
- 痛みが出た部位
- 突然の発症かどうか
- 腫れ・赤み・熱感
- 過去に同じ症状があったか
- 食事やアルコールの状況
- 既往歴(高尿酸血症、腎機能など)
● 血液検査
- 尿酸値
- 炎症反応(CRPなど)
- 腎機能(クレアチニンなど)
等々を評価します。
ですが、痛風発作中は尿酸値が一時的に正常になることもあるため、
尿酸値だけで『痛風』を否定できない事は重要です。
● レントゲン検査
初期では異常が出ないこともありますが、
繰り返す場合は骨の変化が出てくることがあります。
● エコー検査
尿酸結晶の沈着を疑う所見が確認できることがあります。
また、関節内の液体貯留の評価にも役立ちます。
当院では積極的にエコーを活用しているので、様々な疾患を把握するのに役立てています。
痛風の治療方法
痛風の治療は、大きく2つに分かれます。
① 痛風発作(急性期)の治療
急性期は「炎症を抑えて痛みを軽くする」ことが最優先です。
- 消炎鎮痛薬(NSAIDs)
- 炎症を抑える薬
- 安静
- 患部の冷却
などを行います。
② 再発予防(尿酸値のコントロール)
痛風は、発作が治まっても「尿酸が高いまま」だと再発します。
そのため、必要に応じて
- 尿酸を下げる薬
- 食事・生活習慣の改善
を行い、再発を防ぐことが重要です。
痛風のよくある質問(FAQ)
痛風は自然に治りますか?
→ 発作は数日で落ち着くことがありますが、
根本原因(尿酸値)が改善していないと再発しやすくなる事が多いです。
痛い時に運動しても良いですか?
→ 急性期は悪化するため、基本的に安静が必要です。
痛い時に運動すると、更に症状が悪化する事もあります。
痛風は足の親指だけですか?
→ 多いのは足の親指ですが、足首・膝・手首などに出ることもあります。
その場合、痛風とはじめから決めつけず、
痛風以外にも怪我や病気がないかを診察する事が重要です。
痛風でお困りの方へ
痛風は、
「数日で落ち着くから大丈夫」
と放置されがちです。
しかし、繰り返すほど関節へのダメージが蓄積し、
将来的に変形や慢性痛につながることがあります。
また、尿酸が高い状態は
腎臓への負担や生活習慣病とも深く関係します。
- 突然の強い関節痛が出た
- 腫れと赤みが強い
- 歩けないほど痛い
- 以前にも同じ症状があった
このような場合は、自己判断せず、
早めに整形外科で検査を受けることをおすすめします。
埼玉整形外科スポーツクリニックでは、
痛みの原因を追求し、急性期の治療から再発予防まで様々にサポートしています。
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