足の外側が痛い…それは「中足骨疲労骨折(ジョーンズ骨折)」かもしれません
「足の小指側が痛い」
「走ると痛むけど、休むと少し楽になる」
「ジャンプや切り返しでズキッとする」
「捻挫だと思っていたのに治らない」
「歩くだけでも足の外側が痛い」
このような症状がある場合、
『中足骨疲労骨折(ジョーンズ骨折)』が原因になっている可能性があります。
特にジョーンズ骨折は、
スポーツ選手に多く、治りにくい骨折として知られています。
「そのうち治るだろう」と我慢して運動を続けると、
骨がくっつかない(偽関節)になることもあるため、早めの診察が非常に重要です。
中足骨疲労骨折(ジョーンズ骨折)とは?
中足骨疲労骨折とは、
足の甲の骨(中足骨)に、繰り返しの負担がかかることで起こる骨折です。
その中でも『ジョーンズ骨折』は、
第5中足骨(小指側の中足骨)の付け根付近に起こる骨折を指します。
この部分は血流が少なく、骨癒合(骨がくっつく事)が遅れやすいのが特徴です。
中足骨疲労骨折(ジョーンズ骨折)の症状
中足骨疲労骨折(ジョーンズ骨折)では、次のような症状がみられます。
- 足の外側(小指側)が痛い
- 走る、ジャンプで痛みが強くなる
- 切り返し動作でズキッと痛む
- 押すとピンポイントで痛い
- 腫れが出ることがある
- 歩くだけでも痛い
- 捻挫と似ていて見分けがつきにくい
- 痛みが長引く(2週間以上)
初期は「運動後だけ痛い」程度でも、
悪化すると日常生活でも痛みが出ることがあります。
※これらは一般的にみられる症状であり、診断を目的としたものではありません。
中足骨疲労骨折(ジョーンズ骨折)の原因
原因としては、足の外側に繰り返し負担がかかり、衝撃が加わ事が多いです。
● 運動量の急増
- 練習量が急に増えた
- 大会前で追い込みが入った
- 休みなく連日練習している
このようなタイミングで起こりやすいです。
● 足の形(アライメント)
- ハイアーチ(甲高)
- 足が外側に荷重しやすい
- O脚傾向
などの場合、足の外側に負担が集中しやすくなります。
● スポーツ特性
ジョーンズ骨折は特に、
- サッカー
- バスケットボール
- バレーボール
- 陸上(短距離・跳躍)
- ラグビー
- 野球(走塁)
など、「ダッシュ・ジャンプ・切り返し」が多い競技で起こりやすいです。
● シューズの影響
- クッション性の低い靴
- サイズが合っていない
- 靴底がすり減っている
なども足部への衝撃に関わる背景として発症リスクになります。
● 骨の状態(疲労骨折のリスク)
- 栄養不足
- 睡眠不足
- 成長期
- 月経不順(女性アスリート)
- 骨密度低下
などがあると、骨折リスクが上昇し、受傷しやすくなります。
中足骨疲労骨折(ジョーンズ骨折)と間違えやすい疾患
足の外側の痛みは、他の疾患でも起こります。
- 足関節捻挫(外側靭帯損傷)
- 腓骨筋腱炎
- 足根洞症候群
- 立方骨周囲の炎症
- 有痛性外脛骨(内側が痛いことが多い)
- 足底腱膜炎(かかとが中心)
特に、捻挫と非常に似ているため、
「捻挫だと思っていたのに治らない」場合は注意が必要です。
中足骨疲労骨折(ジョーンズ骨折)の診断方法
ジョーンズ骨折は、問診・診察・画像検査を組み合わせて診断します。
● 問診、診察
- 痛みの部位(第5中足骨基部) ・圧痛(押すとピンポイントで痛い)
- 腫れの有無
- 歩行の評価
- 足の形(アーチ、荷重の癖)
- 練習量や競技内容
● レントゲン検査
骨折の有無を確認します。
ただし、疲労骨折は初期にはレントゲンで写らないことがあります。
● MRI検査
- 骨折線の状態
- 骨癒合の評価
- 偽関節の有無
等々レントゲンで異常がはっきりしない場合でも、
MRIでは骨の炎症(骨髄浮腫)や骨折線を早期に確認できます。
● エコー検査
レントゲンで写らない様な微細な骨折を写す事ができたり、
周囲組織の腫れや炎症をすぐに確認する事ができるため、
当院でも積極的に活用しております。
中足骨疲労骨折(ジョーンズ骨折)の治療方法
ジョーンズ骨折は、治療選択が非常に重要な骨折であり、
早期診断、早期治療が極めて重要な症状になります。
● 保存療法
骨折の状態によっては、
- 運動中止
- 免荷(松葉杖)
- ギプス固定やブーツ固定
- 骨癒合を確認しながら段階的に復帰
を行います。
ただし、ジョーンズ骨折は骨癒合が遅れやすいため、
「中途半端に運動を続ける」ことは特に危険です。
● 手術療法(スポーツ選手では選択されやすい)
スポーツ復帰を急ぐ場合や、
骨折部の状態によっては手術が選択肢になります。
一般的には、
- スクリュー固定(髄内固定)
が行われることが多いです。
● リハビリ(当院が特に重視)
骨折は「骨がくっついたら終わり」ではありません。
当院では、
- 足首の可動域改善
- ふくらはぎ、足部筋力の回復
- 体幹、股関節の機能改善
- 走り方、着地動作の修正
- インソールの検討
- 再発予防の負荷調整
等々を含めて、負担をどうすれば減らせるか?予防できるか?
を念頭に考え、生活の復帰や競技復帰をサポートしています。
中足骨疲労骨折(ジョーンズ骨折)のよくある質問(FAQ)
捻挫とどう違いますか?
→ 捻挫は足首が中心ですが、ジョーンズ骨折は
「足の外側の骨(第5中足骨)」が痛み、特に押すとピンポイントで痛いのが特徴です。
どれくらいで治りますか?
→ 骨折の程度にもよりますが、数ヶ月かかることも珍しくありません。
特にジョーンズ骨折は治りが遅い傾向があります。
痛みが軽いなら運動してもいいですか?
→ おすすめできません。ジョーンズ骨折は「痛みが軽いまま悪化する」ことがあり、
偽関節(関節以外の部分で動く事)のリスクもあります。
中足骨疲労骨折(ジョーンズ骨折)でお困りの方へ
中足骨疲労骨折(ジョーンズ骨折)は、
スポーツ選手に多く、治りにくく、再発しやすい骨折です。
特に、
- 足の外側が2週間以上痛い
- 捻挫だと思っていたのに治らない
- 走ると毎回痛む
- ジャンプや切り返しでズキッとする
- 押すと一点が強く痛い
このような場合は、
早めに整形外科を受診する事が必要です。
埼玉整形外科スポーツクリニックでは、
診察、画像評価、リハビリを組み合わせ、
症状の緩和やスポーツ復帰まで見据えた治療方針をご提案しております。
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