親指の付け根が痛い…それ「外反母趾」かもしれません
「親指の付け根が靴に当たって痛い」
「足の親指が曲がってきた気がする」
「歩くと親指の付け根がズキズキする」
「長く歩くと足が疲れやすい」
「足の形が変わって、靴が合わなくなった」
このような症状がある場合、
『外反母趾』が関係している可能性があります。
外反母趾は、見た目の問題だけでなく、
痛み、歩行がしにくい、足の疲れやすさに繋がる事がある疾患です。
特にスポーツをされる方では、
フォームの乱れや、膝、股関節、腰への負担に繋がる事もあるため注意が必要です。
外反母趾とは?
外反母趾とは、
足の親指(母趾)が小指側へ曲がり、
親指の付け根(第1中足骨頭)が内側へ出っ張ってくる状態です。
この出っ張り部分が靴に当たることで、
- 痛み
- 腫れ
- 赤み
- タコ(胼胝)
などが起こります。
進行すると、親指だけでなく足全体のバランスが崩れ、
歩き方や姿勢にも影響が出ることがあります。
外反母趾の症状
外反母趾では、次のような症状がみられます。
- 親指の付け根が痛い
- 靴が当たって赤くなる、腫れる
- 長く歩くと痛みが強くなる
- 親指が曲がってきた
- 出っ張りが目立つ
- 足裏にタコができる
- 足が疲れやすい
- 足の指に力が入りにくい
- 膝や股関節まで痛くなることがある
特に変形が強くなってくると、足の人さし指(第二趾)へ被さる様になり、
更に症状が増悪される方もいらっしゃいます。
※これらは一般的にみられる症状であり、診断を目的としたものではありません。
外反母趾の原因
外反母趾は「靴のせい」と思われがちですが、
実際には複数の要因が重なって起こります。
● 足の骨格(遺伝的要素)
- もともと扁平足気味
- 足のアーチが低い
- 関節が柔らかい(関節弛緩性)
このような体質がある方は、外反母趾になりやすい傾向があります。
また、リウマチの方も関節の変形が主症状であるので、
外反母趾傾向の変形を認める方も多いです。
● 靴の影響
- つま先が細い靴
- ヒールが高い靴
- サイズが合っていない靴
- クッション性の低い靴
これらは親指の付け根への圧迫を強め、悪化の要因になります。
● 足の筋力低下、使い方の問題
- 足指がうまく使えていない
- 足の裏の筋力が低下している
- 歩き方のクセがある
外反母趾は、足の「構造」だけでなく
足の「機能」が落ちる事で進行しやすくなります。
● スポーツによる負担
ランニング、サッカー、バスケットボールなど、
足の踏ん張りが多い競技では、
外反母趾が痛みとして表面化することがあります。
外反母趾と間違えやすい疾患
親指の付け根の痛みは、外反母趾以外でも起こります。
- 痛風発作(急に腫れて激痛)
- 母趾CM関節症(関節の変形)
- 種子骨障害(母趾の裏の痛み)
- 足底腱膜炎
- 中足骨疲労骨折
- 関節リウマチ
「外反母趾だと思っていたら別の病気だった」
ということもあるため、経過観察と共に、慎重な診断が重要です。
外反母趾の診断方法
外反母趾の診断は、
症状・診察所見・画像検査を組み合わせて行います。
● 問診・診察
- 痛みの部位(靴の当たり、関節の炎症)
- 足の変形の程度
- 歩行や走行の評価
- 足のアーチ(扁平足など)
- 足指の筋力、使い方
- タコや皮膚トラブルの確認
● レントゲン検査
外反母趾の角度(HV角)を測定し、
変形の程度や関節の状態を評価します。
● エコー検査
滑液包炎(腫れ)や炎症が強い場合に、状態確認に役立ちます。
外反母趾の治療方法
外反母趾の治療は、変形の程度と痛みの強さ、生活への影響で選択します。
● 保存療法(基本)
外反母趾は、初期〜中等度であれば
保存療法で痛みを軽くできるケースが多いです。
- 靴の調整(幅、つま先、クッション性)
- インソール(足底板)
- テーピング、サポーター
- 痛み止め(必要に応じて)
- 炎症が強い場合の物理療法
等々の手段を用いて症状の緩和を獲得していきます。
● リハビリテーション(当院が特に重視)
外反母趾は、「骨の変形」だけでなく
「足の使い方」が大きく関係します。
当院では、次のようなリハビリを重視します。
- 足指の機能改善(母趾の使い方)
- 足裏の筋力トレーニング
- 扁平足・アーチ機能の改善
- ふくらはぎの柔軟性改善
- 歩き方・姿勢の指導
- スポーツ動作の修正(必要に応じて)
特に、足の機能を改善することで
外反母趾の痛みが軽くなる方は多いです。
● 注射治療
出っ張り部分に炎症(滑液包炎)が強い場合は、
炎症を抑える治療が検討されることがあります。
● 手術療法
変形が強く、保存療法でも痛みが改善しない場合は手術が検討されます。
「どの程度で手術になるのか」
「手術以外の方法でどこまで改善できるか」
は、状態によって大きく異なるため、診察での判断や評価が重要です。
外反母趾のよくある質問(FAQ)
外反母趾は放っておいても治りますか?
→ 変形した骨を元通りにすることは簡単ではありませんが、
痛みを軽くして、進行を抑えることは十分に可能です。
どんな靴を履けばいいですか?
→ つま先に余裕があり、幅が合っていて、クッション性がある靴がおすすめです。
ただし足の形によって最適な靴は異なります。
外反母趾でもスポーツはできますか?
→ 可能なことも多いです。 ただし痛みを我慢して続けると悪化することがあるため、
インソールやリハビリで負担を調整することが重要です。
外反母趾でお困りの方へ
外反母趾は、
「見た目の問題だから…」
「痛いけど我慢できるから…」
と放置されやすい疾患です。
しかし、外反母趾は進行すると
- 靴がさらに合わなくなる
- 歩く距離が短くなる
- 膝や腰の痛みにもつながる
- 手術以外では改善しにくくなる
といった問題が出てくることがあります。
特に、
- 親指の付け根が痛くて歩きにくい
- 靴を履くと痛みが強い
- スポーツで踏ん張れない
- 足の形が変わってきた
このような症状や悩みがある場合は、早めの診察と処置が重要です。
埼玉整形外科スポーツクリニックでは、
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