股関節や太ももが痛い…「大腿骨疲労骨折」かもしれません
「走ると足の付け根が痛い」
「最初は軽い痛みだったのに、だんだん強くなってきた」
「休むと少し良いが、運動するとまた痛い」
「歩くだけでも痛むようになってきた」
「ジャンプやダッシュでズキッとする」
このような症状がある場合、
大腿骨疲労骨折が関係している可能性があります。
大腿骨疲労骨折は、転倒などの強い衝撃で起こる骨折ではなく、
繰り返しの負荷が積み重なって骨にヒビが入る骨折です。
特に、ランニングやジャンプ動作の多いスポーツでは起こりやすく、
「筋肉痛」「股関節の炎症」と思って放置してしまうケースも少なくありません。
疲労骨折は、早期に発見できれば保存療法で改善が期待できますが、
見逃されると骨折が進行し、治療期間が長くなることもあります。
大腿骨疲労骨折とは?
大腿骨疲労骨折とは、
太ももの骨(大腿骨)に繰り返しの負担がかかることで起こる骨折です。
- 大腿骨頚部(股関節に近い部分)
- 大腿骨転子部
- 大腿骨骨幹部(太ももの中央)
などに起こることがあります。
疲労骨折は、骨が完全に折れていなくても
『小さなヒビ(不全骨折)』の段階で強い痛みが出ることがあり、
早期診断が非常に重要です。
大腿骨疲労骨折の症状
大腿骨疲労骨折では、次のような症状がみられます。
- 足の付け根(鼠径部)〜太ももの痛み
- 走ると痛い(運動時痛)
- 休むと少し良くなるが、再開すると痛む
- 痛みが徐々に強くなる
- ジャンプやダッシュで痛みが増える
- 片足立ちや階段で痛い
- 歩くだけでも痛くなってきた
- 痛い側をかばって歩くようになった
疲労骨折は、
「動くと痛い」「繰り返すと悪化する」
という経過が特徴です。
※これらは一般的にみられる症状であり、診断を目的としたものではありません。
大腿骨疲労骨折の原因
大腿骨疲労骨折の原因は、
骨にかかる負担の増加と回復の不足が重なることです。
特に以下のような要因が関係します。
- 急に運動量が増えた(走行距離が増えた)
- ジャンプやダッシュの練習が増えた
- 硬い路面でのランニング
- フォーム不良(片脚への負担が大きい)
- 筋力低下(殿筋・体幹の弱さ)
- 柔軟性低下
- 栄養不足(エネルギー不足)
- 睡眠不足や疲労の蓄積
疲労骨折は、
「頑張りすぎ」や「急な負荷増加」で起こりやすいのが特徴です。
大腿骨疲労骨折と関連が深い疾患
大腿骨疲労骨折は、以下の疾患と症状が似ていることがあります。
- 腸腰筋腱炎
- 股関節唇損傷
- FAI(大腿骨寛骨臼インピンジメント)
- 大転子部痛症候群
- 鼠径部痛症候群(グロインペイン)
- 肉離れ(大腿四頭筋や内転筋)
これらの疾患と同様に、疲労骨折は
運動を続けると進行する可能性があるため、
早期に見極めることが非常に重要です。
大腿骨疲労骨折の診断方法
大腿骨疲労骨折の診断は、
症状と身体所見、画像検査を組み合わせて行います。
- 痛みの部位の確認(鼠径部、太ももなど)
- 歩行や片脚立ちでの痛みの確認
- スポーツ動作の確認
- レントゲン検査(骨折の検査)
- MRI検査(早期診断に活用)
- 必要に応じてCT検査(骨折の詳細評価)
疲労骨折は、初期の段階では
レントゲンで異常が写らないことがあります。
そのため、症状や経過から疑われる場合は、
MRIやCT検査での評価も検討されます。
大腿骨疲労骨折の治療方法
大腿骨疲労骨折の治療は、
骨折の部位、進行度、スポーツ復帰の希望に応じて選択します。
● 保存療法(基本)
- 運動の中止(負荷をかけない)
- 必要に応じて松葉杖の使用
- 痛みのコントロール(内服・外用)
- 骨の回復を妨げない範囲でのリハビリ
- フォーム改善、筋力強化(再発予防)
- 栄養状態の見直し(回復を促す)
- 段階的な競技復帰プログラム
疲労骨折は、
「痛いけど動けるから大丈夫」が最も危険です。
骨が治る前に運動を続けると、
骨折が進行して治療が長引く可能性があります。
● 手術療法
骨折の部位や状態によっては、
骨折の進行を防ぐために手術が必要になることがあります。
大腿骨疲労骨折のFAQ
どれくらい休めば治りますか?
→ 骨折の部位や程度によります。軽い段階で見つかれば比較的早期に
改善が期待できますが、進行している場合は治療期間が長くなります。
レントゲンで異常がないと言われました。疲労骨折ではないですか?
→ 初期の疲労骨折はレントゲンで写らないことがあります。
症状が続く場合はMRやCT、エコー等の検査が重要です。
痛みがあるけど走れます。続けても大丈夫ですか?
→ 疲労骨折の場合、運動を続けると骨折が進行する可能性があります。
早めの受診をおすすめします。
大腿骨疲労骨折でお困りの方へ
大腿骨疲労骨折は、
「筋肉痛」「股関節の炎症」「軽い肉離れ」
と誤解されやすい一方で、
実際には骨にヒビが入っている状態です。
特に、
- 走ると足の付け根が痛い
- 休むと良いが運動で再発する
- 痛みが徐々に強くなっている
- 歩くだけでも痛くなってきた
- 練習量を増やした直後から痛い
このような場合は、
なるべく早めに整形外科で評価することを強くおすすめします。
疲労骨折は、早期に見つけて治療できれば
スポーツ復帰までの期間を短くできる可能性があります。
埼玉整形外科スポーツクリニックでは、
診察・画像評価・リハビリテーションを組み合わせ、
あなたの状態に合わせた治療方針をご提案します。
「そのうち治るだろう」と我慢せず、
悪化する前に一度ご相談ください。
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