膝が引っかかる、曲げると痛い…「半月板損傷」かもしれません
「膝を曲げ伸ばしするとズキッと痛む」
「しゃがむと膝が引っかかる感じがする」
「歩いていると膝が抜けそうになる」
「膝の中でコリッと音がする」
「スポーツ中に膝をひねってから痛い」
このような症状がある場合、
半月板損傷が関係している可能性があります。
半月板は、膝関節の中にあるクッションの役割をする軟骨組織です。
ここが傷つくと、膝の痛みだけでなく、
引っかかり感・膝崩れ・曲げにくさなどが起こることがあります。
「膝の痛み=変形性膝関節症」と思われがちですが、
実際には半月板損傷が原因になっているケースも少なくありません。
半月板損傷とは?
半月板損傷とは、膝関節の中にある
- 内側の半月板
- 外側の半月板
という組織が、裂けたり傷ついたりした状態です。
半月板は、膝にかかる衝撃を吸収し、
関節の動きを滑らかにする重要な役割があります。
そのため半月板が損傷すると、
膝に負担がかかりやすくなり、痛みや引っかかりが出やすくなります。
半月板損傷の症状
半月板損傷では、次のような症状がみられます。
- 膝の内側または外側が痛い
- 曲げ伸ばしでズキッと痛む
- しゃがむと痛い
- 膝が引っかかる感じがする
- 膝が抜けるような不安定感(膝崩れ)
- 膝を完全に伸ばせない・曲げにくい
- 歩くと痛みが増える
- スポーツで方向転換すると痛い
- 膝に水が溜まることがある
- 急に膝が動かなくなる(ロッキング)
特に、『ロッキング(膝が動かなくなる)』がある場合は、
半月板が関節に挟まっている可能性があり、早めの評価が重要です。
※これらは一般的にみられる症状であり、診断を目的としたものではありません。
半月板損傷の原因
半月板損傷の原因は、大きく分けて2つあります。
● スポーツや外傷による損傷(若い世代に多い)
- ジャンプの着地
- 方向転換
- 膝をひねる動作
- 接触プレー
などで、半月板が急に損傷することがあります。
● 加齢による変性(中高年に多い)
半月板は年齢とともに弾力が落ちていき、
少しの動作でも傷つきやすくなります。
- 立ち上がった時
- しゃがんだ時
- 段差を降りた時
など、「軽いきっかけ」で痛みが出るケースもあります。
半月板損傷と関連が深い疾患
半月板損傷は、次のような疾患と関連が深いです。
- 変形性膝関節症
- 前十字靱帯損傷
- 膝蓋大腿関節障害(膝のお皿の痛み)
- 軟骨損傷
- 膝の滑膜炎(炎症)
特に、半月板損傷をきっかけに膝の負担が増えると、
変形性膝関節症が進行しやすくなることがあります。
半月板損傷の診断方法
半月板損傷の診断は、
症状、身体所見、画像検査を組み合わせて総合的に行います。
- 痛みの部位の確認(内側・外側)
- 腫れ、水が溜まっていないか
- 膝の可動域評価(伸びない、曲がらない)
- 半月板損傷を疑う整形外科テスト
- 歩行や動作の確認
- レントゲン検査(変形性膝関節症の評価)
- MRI検査(半月板損傷の評価に重要)
- 必要に応じてエコー検査(炎症、水腫の評価)
半月板損傷は、
MRI検査で損傷の有無や形を評価できることが多いです。
半月板損傷の治療方法
半月板損傷の治療は、
損傷のタイプ・痛みの程度・生活やスポーツへの影響によって選択します。
● 保存療法(基本)
- 内服治療や外用薬(痛み・炎症を抑える)
- 物理療法(痛みの軽減)
- 膝周囲の筋力強化(リハビリ)
- 膝の使い方、歩き方の指導
- スポーツ動作の調整
- 必要に応じてサポーター使用
半月板損傷は、「安静だけ」では改善しないケースも多く、
膝の負担を減らすリハビリが重要になります。
● 注射治療
炎症が強い場合や、水が溜まっている場合などに
症状に応じて注射治療が検討されます。
● 手術療法
次のような場合は、手術が選択肢になることがあります。
- ロッキングがある
- 保存療法でも改善しない
- スポーツ復帰に向けて早期改善が必要
- 損傷が大きく日常生活に支障が強い
半月板損傷のFAQ
半月板損傷は自然に治りますか?
→ 小さな損傷で症状が軽ければ落ち着くこともありますが、
損傷の形によっては長引いたり再発することがあります。
膝が痛い時は動かさない方がいいですか?
→ 状態によります。痛みを我慢して動かすと悪化することもあるため、
診察のうえで適切な運動量を決めることが大切です。
MRIは必ず必要ですか?
→ 必須ではありませんが、半月板損傷の評価には非常に有用です。
症状によって医師が必要性を判断します。
半月板損傷でお困りの方へ
半月板損傷は、
「膝の痛みだけ」と思って放置されやすい一方で、
痛みをかばい続けることで
- 膝の筋力低下
- 歩き方の乱れ
- 膝関節への負担増加
- 変形性膝関節症の進行
につながることがあります。
特に、
- 膝が引っかかる感じが続いている
- 膝が伸びない、曲がらない
- 歩くと膝が抜けそうになる
- しゃがむ動作ができない
- スポーツをすると痛みが再発する
このどれかに当てはまるなら、
なるべく早めに整形外科で膝の状態を評価することを強くおすすめします。
埼玉整形外科スポーツクリニックでは、
診察・画像評価・リハビリテーションを組み合わせ、
あなたの膝の状態に合わせた治療方針をご提案します。
「これって膝の半月板が原因?」と感じたら、
医療機関(整形外科)へ受診することをオススメします。
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